スッポン

スッポン料理は、強精、強壮に特効のある料理として世界に知られています。
中国では3000年前の周時代に王室の膳に興せられ、
以来滋養強壮・不老長寿の保健食として珍重されてきました。
特に中国料理のスープでは漢方薬としての効果が認められ、鯉の生き血と並び、
強精の用をなしています。
また、フランス料理でもスッポンのコンソメは一級の料理とされ、
スープの主要材料として栄養を逃すことなく料理されています。

スッポンの成分

スッポンはカルシウムや蛋白質、豊富なアミノ酸やビタミン類を含み、
栄養価が高く、その脂肪は動物でありながら植物性脂肪と同じ不飽和脂肪酸で、
リノール酸を多く含んでいます。

たん白質 は生物細胞を形成する主要物質で、
血液、筋肉、皮膚、骨髄、角質、腱、爪等に欠かせない栄養素です。

そのため、成長期に不足すると体の成長に支障をきたすだけでなく、
血管が充分に発育せず、脳卒中を誘発する原因にもなります。

スッポンの蛋白質はアミノ酸が豊富で、スッポンエキスの分析によると、
アルギニン、リジン、ヒスチジン、フェニルアラニン、チロシン、ロイシン、グリシン、
アラニンなど１８種を含み、組成は良好です。

また、 カルシウムの含有率が高いことですが、
これはスッポンの硬組織部分のみでなく肉の部分にも多く含まれており、
血液をアルカリ性に保ち、心筋の収縮を活発にする作用があります。
また、神経の働きにも影響し、ストレスへの対応には欠かせません。

その他 ビタミン類では、Ｂ１、Ｂ２、Ｂ６、葉酸、パントテン酸等を含み、
ミネラル類 では鉄分とナトリウムが特に多く、
造血作用を活発にする効果が期待できます。

スッポンに多く含まれている 不飽和脂肪酸は、
血中コレステロールの増加や血管への沈着を防ぎ、
動脈硬化、脳卒中の予防に効果があります。

スッポンには コレステロールも含まれていますが、
コレステロールは胆汁の合成素材・細胞膜を作る構成成分のひとつ・性ホルモン、
副腎皮質ホルモンの合成素材となる、など重要な役目を持っています。
このコレステロールがホルモンを合成するときに、スッポン肉などに含まれる
酵素活性ビタミン群の働きが加わり、精力増強に効果を発揮すると考えられています。
特に内蔵部分には精力増強パワーの源といわれる成分が豊富に含まれており、
素晴らしい効果があるといわれています。

精力増強・滋養強壮に